しえすたブログ

ひきこもりで無職のシングルファザーが離婚や親権について語る

漫画アニメの主人公は何故高校一年生16歳が多いのか

これだけ少子高齢化していても未だにフィクションの世界では圧倒的に主人公は未成年と決まってます。

しかも高校一年生の16歳設定が圧倒的に多いです。

これには当然理由があって、その細かい部分を暴いていきたいと思います。

漫画アニメの主人公は何故高校一年生16歳が多いのか

思考は未熟だけれど体はほぼ大人

少年誌の主役はほとんどが小中学生の少年、青年誌の主役は高校生~成人ですが、その中でも過半数の主人公年齢は16歳(高校一年生)がやたら多いのです。

これには理由があって、学生の中でもこの学年設定が一番物語を転がしやすいからです。

魅力ある主人公の思考は素直で純粋な方がいいに決まってますし、でも成人した大人では素直で純粋というのは無理があるので、やはりあくまで未成年で子供の危うさを持ちつつ体はほぼ大人に近い動きが出来るというのが一番描くのに好都合というわけです。

制服描写が楽なので学生にしたい

あとなんといっても学生であることが同世代の出会いを安易に構築できるので好ましく、また私服は毎度描くのが大変ですが制服なら毎回同じでも問題なく、しかも学生である事が一目で判るし、描きやすくて可愛くてあらゆる面で好都合なのです。

学校が舞台だと教室の背景を描くのは大変な作業になりますが、マイナス面はそのくらいしかありません。

恋愛ものだとエロ描写も可能な年齢

主人公が同年齢の男女なら当然恋愛を意識する描写も必然になってきます。

しかし小中学生だとキスまでが限界ですし、それ以上の妄想を膨らませるにしても高校生設定であれば可能になるからです。

現実では大人が未成年と性交したら犯罪ですが、5歳差未満ならOKというよくわからないルールが実存しているので、高校生同士(中学生同士)であれば(合意があれば)当然合法だし、中三と大学生(19歳)でも(合意があれば)ギリOKという事に(一応)なりますから、充分話は転がせるというわけです。

でも中学生だと色々とややこしい面もある為、高校生にしとけば大人との恋愛も法律的には可能になるので、その解禁となる年齢が16歳という事です。

(ただし当時同意であっても、後から高校生が同意ではなかったと翻せば相手の成人は裁かれて詰みます)

16歳=勉強から解放された自由な青春期

中三や高三は受験学年なので、遊んでる場合じゃありませんよね。

なので勉強シーンが邪魔で入れたくないなら、高一設定が一番勉強から解放されている時期なので、自由な青春像が描きやすいというわけです。

大学生にしてしまうと先の進路とか現実的なものもチラついてしまうため、まっさらな状態の何もかもがこれからという希望と可能性に満ちた時期が16歳というわけです。

未成年なので何をやっても許容範囲

ヤンキー漫画だと暴行傷害はつきものですが、高校生の未成年であればほぼほぼ許容範囲で殺し以外はお咎めナシがセオリーですので、これも丁度都合の良い年齢設定なのです。

これが中学生ですと親や教師が介入してこないと逆におかしいとなるので、大人の目が離れるのが高校生という事です。放課後もある程度自由ですしね。

つまり子供が半分大人の体と思考回路でやりたい放題できる黄金期が高校生時代なのであります。

苦悩や葛藤が美しく希望と生命力に溢れる年代

16歳は思春期真っ只中ですので、いろんな悩みを抱えていて当然ですし、いろんな壁にぶち当たってもがく姿もまた美しくもあります。

これがアラサーアラフォーですと、いい大人が何迷走してんだよとなりますが、十代のミドルティーンですと苦悩や葛藤も絵になるというわけです。

そしてなんにでもなれるし将来どこへでも行けるという、生命力に満ち溢れた年代であるからです。

99%の人が高校一年生を経験しているから共感できる

現在学生の人だけがアニメや漫画を見ているわけではありません。

もはやユーザーの過半数は成人した大人かもしれませんが、それでも十代のキャラクターに共鳴しながら物語に入っていけるのは、誰しもが高校一年生を経験しているからというのが大きいのではないでしょうか。

大学生だと50%になるので二人に一人は大学を体験していませんが、高校生だと特に一年生であれば99%の人がその時期を同じように過ごしたはずなので、圧倒的に感情移入がされやすいわけです。

大人が主人公だとダメな理由は、大人だと生活スタイルが皆違うから共感しにくくなるからではないでしょうか?知らんけど。

主人公が高校一年生の漫画アニメ作品

らんま1/2

アニメ放映当時丁度自分も16歳前後でしたので、等身大的な思い入れがあります。

乱馬とあかねは確かに中三でも高二でもなく高一がシックリきます。

思春期特有のシャイな部分が露骨で、二人とも反応が未経験の16歳的なんですね。

「うる星やつら」は高二でしたが、それより一学年下げたのは大正解でしたね。

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SLAM DUNK

これはずっと高1の夏なので桜木の誕生日が4月~8月までの間でなければ15歳ということになるのですが、調べたら4月1日生まれの16歳ということらしく、でも4月1日生まれだと学年がひとつ上になるはずなのですが、作者にその知識がなかったらしく、4月2日生まれとちゃんと訂正すべきでしたね。

どちらにせよ最初から最後まで高一なので、一番高校一年生として印象的な作品&主人公かもしれません。

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涼宮ハルヒの憂鬱

こちらもずっと高校一年生のお話で、SF要素はあるものの学園生活部分だけにスポットを充てると相当楽し気な青春してるなーと眩しく映ります。

部活の女子が3人全員タイプの違う美少女とか最高かよ。

School Days

これは最終的に性が乱れまくる作品なので、高三にすべきではなかったのか?と思いますが、何故か一年生なんですね。

女子の発育は中三でほぼ止まるので問題はないのですが、やはり最後の猟奇的な部分が精神的に未成熟ゆえという理由付けの為に16歳なのかもしれません。

 

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とらドラ!

00年代を代表する屈指のラブコメですが、高二でもよかったような?

複雑な心情と真っ直ぐなキモチが交錯する十代の葛藤を赤裸々に描いた傑作。

あの日みた花の名前を僕達はまだ知らない。

子供時代を懐古しながらですが、成長した彼等は高校一年生なんですね。

確かに小学生の時に陽キャだった主人公が高校生になる頃には陰キャになってるというのは珍しくもなくリアルだとは思います。

響け!ユーフォニアム

高校三年間を3シリーズに渡って丁寧に描いた作品なので主人公は最初一年生ですが、最終的には三年生になります。

高校生の文化部の部活ものといえばコレで決まりでしょう。

ようこそ実力至上主義の教室へ

こちらも原作は一年生編から二年生編へと上がっていきますが、3期まで放映したアニメは一年生編だけなので、歪で特殊な高校一年生の閉塞された学園生活が描かれます。

BanGDream!!

こちらシリーズ4つありますがヒロインズ全て高校一年生です。

個人的には最新の「My Go!!!!!」しか最後まで観ていませんが、作中だとマイゴ―が一年の時には一作目のポピパ等は3年生になってるみたいでした。

やっぱり「バンドやろうぜ!!」ってなるのがだいたい高校一年生なんだと思います。

 

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推しの子

こちらは冒頭プロローグこそ20歳のあいが産んだ赤子の双子ですけど、時は流れて主人公の双子(アクアとルビィ)が高校一年生になってからが本編の始まりです。

内容的に成人させててもよさそうですが、やはり学生である事が若さの特権なのでしょう。

ブルーロック

今最も熱いサッカー漫画のコレも主要キャラは高一16歳。

サッカーの世界も確かに高校在学中に頭角を現さなければ先がないですからね。

でも16歳とは思えない風貌の奴も何人かいますけどね‥w

エヴァから僕ヤバへ~中二設定の魅力

一方で高一の次に多いのが中二の気がします。

中二の魅力は高校生よりも更に幼く、成長途中の未熟さにあります。

漫画アニメの高校生は若干大人びているので、中学生設定の方がリアルさが際立ちます。

新世紀エヴァンゲリオン

中二アニメと言えばエヴァが代表格の金字塔ではないでしょうか。

シンジくんの中二イズムには全元内省的男子が感情移入した事でしょう。

14歳じゃないとエヴァにシンクロできないという設定もお見事!

幽☆遊☆白書

主人公幽助は高校生に見えますが実は中二なんですね。

その後物語の中で成長して16歳にもなりますが、初期の戸愚呂戦あたりまでは中二です。

中二でこんなヤンキーなのは平成というか昭和ですね。

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魔法騎士レイアース

なんと今更というか急に令和リメイク版の新作が発表された今作ですが、TVKで再放送しているのはそうゆうことだったんですね!

ヒロイン三人は中二設定です。

これ田村直美の歌以外には全く思い入れないので詳しくは書けませんが、中二である理由がきっとあるはずです。


www.youtube.com

行け!稲中卓球部

平成初期の青年誌ギャグマンガとして一世を風靡しましたこちらも変態ボーイズ全員中二です。

単に「稲中」という響きが良いから高校にしないで中学にしたとしか思えません!

高校生であった方がシックリきます。

悪の華

思春期こじらせ漫画の最たる名作。

アニメは賛否両論でしたが個人的には大好きでした。

これは中二設定が活きてます!!

惡の華(1) (週刊少年マガジンコミックス)

からかい上手の高木さん

これも中二ならではのヤキモキで覆い尽くされていてこちょばゆいですね。

男子が子供っぽくて女子がちょっとマセた感じなのもグッド。

それでもどちらもやっぱり中二というか、瑞々しい新たなラブコメの形を示したというか、これは革命ではないでしょうか。

からかい上手の高木さん(1) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

僕の心のヤバいやつ

高木さんの流れを経て、こちらがその完成系になるのかな。

物語も最初中一から始まって、関係性をじっくり掘り下げた後で中二に進級して、その成長過程をゆっくり着実にネットリと描かれます。

こちらも男の子が小さくて女の子が大きいのですが、進級すると男の子の背が伸びてくるんですね。(それでもまだ女子より小さいんだけど)

主人公が最初は拗らせた陰キャだったのに、恋をすることでどんどん真っ当に心も成長していく姿が微笑ましくも美しいのです。

僕の心のヤバイやつ 1 (少年チャンピオン・コミックス)

まとめ

高校生のラブコメはもうありきたりでお腹いっぱいで食傷気味なんですよ。

時代は中学生です!

中学生だからこその色々な制限が入る事で面白さが広がるんですね。

中二病という言葉が死語にならずに今でも使われるのは、やはり中二という時期は長い人生の中でも最も特別な(変化に富む)時代であり、恥ずかしい過去の象徴のような気がするからではないでしょうか。

 

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