アニメや漫画の世界でも片親設定はわりとあります。
現実と比較したら割合的に多いくらいかもしれません。
そこで父子家庭限定に絞って私の知る限りの作品をピックアップしてみました。
アニメの中の父子家庭親子10選
第10位 新世紀エヴァンゲリオン
碇ゲンドウ✖シンジ
これは最悪な形の父子関係ですね。
エヴァに試乗して死んでしまった母の念とシンクロするシンジに、エヴァの操縦者になってほしい父ゲンドウであるが、怖いし利用されてるみたいでなんか嫌だとごねるシンジ。
エヴァンゲリオンは色々な謎やテーマが散りばめられているが、最も根幹にある最重要のテーマは父と息子のこじれた関係の溶解にある。
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第9位 CLANNAD~AFTER STORY
岡崎朋也✖汐(うしお)
高校時代から交際して晴れて結ばれた妻・渚が出産直後に死亡したことで、なかなか立ち直れずに養育を義父母に任せたまま陰鬱な日々が5年を過ぎたある日、5歳となった娘と再会した主人公朋也と汐のぎこちない旅が始まる。
愛する妻が死んで鬱状態になってしまうのは解るんだけど、だからといって娘が産まれてから5年間いっさい父親としての責務を果たさずに塞ぎこんでいた主人公はちょっとダメすぎるというか、この時点でいい話に持っていこうとしても無理があります。
せっかく妻(渚)の生き写しのような娘なのだから、もうちょっと‥ねぇ。
第8位 うる星やつら
浜茶屋の父と竜ノ介
海の家を経営する父に息子として育てられた竜ノ介(娘)。
「俺は女だー!」が口癖。
この親子も相当ヤバいというか、普通にアウト案件ですね。
跡継ぎは男でなければとこだわる変人親父と、時代を先取りした性同一障害のような竜之介だが、個人的には全く笑えないし好きじゃない。
が、作者の高橋留美子はこの親子が一番大好きなキャラなんだそうだ。
後の「らんま」の設定の原型になってそうではある。
第7位 カードキャプターさくら
木之本藤高✖さくら
母親は最初から病死設定で、兄貴もいる3人家族。
当番制で家事を分担しているが、さくらが一番不器用。
優しい父と頼りがいのある兄に護られて暮らすさくらちゃんの生活は少女漫画にありがちな理想的な家庭環境と言える。
第6位 ご注文はうさぎですか
香風タカヒロ✖チノ
父親は趣味がジャズでバーのマスターでダンディーだが、可愛らしいものが大好物で娘のためにお弁当も作る。
ココアと出会うまでのチノは人見知りで、祖父と父親以外の他人とは話そうとしない性格だった。
父娘関係はそれほど作中で描かれてはいないが、年頃の娘にしては極めて良好と言えるだろう。
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第5位 タッチ
浅倉俊夫✖南
幼少期に母親を亡くして、喫茶店を一人で切り盛りする父親を手伝うようになった娘の南ちゃん。
年頃の娘と父親の関係としては極めて良好で理想的といえる。
幼馴染の上杉兄弟がほとんど家族同然のつきあいであるため、寂しさを感じずに天真爛漫に育ったが、この環境で恋愛感情を抱くものかね?
第4位 ハイスクール!奇面組
一堂琢石✖零
主人公の零くんの家はおもちゃ屋で妹を含む3人家族。
父親は娘の霧には頭が上がらないが、零くんにはちと厳しい。が、フランクな親子関係で和む。
ギャグマンガにしては常識的且つ一般的な家庭環境の部類といえる。
顔立ちが父と娘が似ていて母と息子が似てるという設定もリアル。
第3位 らんま1/2
早乙女玄馬✖乱馬&天道早雲✖あかね
地味に最もクズな父親代表とも言えるのがパンダの玄馬であるが、息子と対等に兄弟げんかのようなバトルをしてる関係性は見ていて微笑ましくもある。
実は母親は存命で、正式に離婚したわけでもなく、玄馬が乱馬を連れて逃げているという複雑な状況。
居候先である天道家こそ父と娘三人の父子家庭であり、長女のかすみが19歳にして愚痴ひとつこぼさず完全に母親代わりのポジションに納まっているのが都合が良い気もする。
父早雲は娘3人にまったく頭が上がらない。
第2位 かぐや様は告らせたい
白金パパ✖御行
一番最近の作品になりますが、こちらも厳密には書面上は離婚していなくて、母親が蒸発して7年以上になるそうで、当時妹だけ連れて行かれたそうなのだが、現在は何故か妹も同居していることから、妹は自分の意思で母親から逃げたと思われる。
パパの名前も仕事も不明であるのだが、事業の失敗で5億の借金を抱えているため、白金家は家賃5万円のアパートで貧乏暮らしを余儀なくされている。
白金パパと子供たちとの関係は対等で、チャラくて世間ズレしてる父に兄妹は呆れながらも家族間のコミュニケーションはとれている。
ダメパパであるが子供とのフランクな関係性と距離感は悪くない。
頭を抱えながらも御行も圭も父親の事は嫌いじゃなさそうな点も良い。
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第1位 おぼっちゃまくん
御坊亀光✖茶魔
互に容赦なく厳しいと言いながら超絶甘やかしの父子関係。
この父子を見て、周囲に呆れられ笑われるくらいの溺愛親子関係って素晴らしい!と思えました。
亡き母を想って沈む息子を目撃してしまった亀光が、大事な髭を全剃りして女装して母親になりきって茶魔を慰めようとするが、茶魔にバレてしまうエピソードは涙もの。
漫画の片親設定のほとんどは死別な件
現実だと離別の方が多いと思うが、フィクションの世界では圧倒的に片親家庭は死別設定なんですよね。
あとヒロインの家庭的な部分とかを安易に表現できるという意味でも母親が亡くなってるというのは非常に都合がいいんですね。
今回のラインナップの中だと「らんま」以外全部死別であるが、「らんま」はキーパーソンともいえる母親を最後まであまり活かす事ができなかったのが残念である。
それでもやはり父子家庭というのはホロッとさせられる要素になりえるので、総じてズルいと言えます。
少女漫画による父と娘の父子家庭設定は私が知らないだけで結構あるような気がしますが、美化してるものが想像できるので気持ち悪いです。
あと現実とは逆で、母子家庭の親子のがアニメでは少ないような気がします。
今度また気が向いたら調べてみたいと思います。
それにしても半分が80年代の作品ってどうなんでしょう(苦笑)
でも私が一番目指している父子関係というのは、バカボンとパパなんですけどね。